白クマ
日医白クマ通信 No.1763
2014年4月1日(火)


茨城県医師会「四師会による災害時の医療救護活動に関する協定の締結」

写真


 一般社団法人茨城県医師会、公益社団法人茨城県歯科医師会、公益社団法人茨城県薬剤師会、公益社団法人茨城県看護協会は、災害時の医療救護活動を円滑に実施するための協定を平成26年3月7日に締結するとともに記者発表した。

 未曾有の大被害をもたらした東日本大震災においては、四師会とも個々の団体として救護活動に専念したものの、救護現場では、四師会の連携が円滑にできず、適切な医療活動ができなかった。また、四師会の多くは茨城県との協定は締結しているものの救護医療現場では無力であった。また、災害時の行動マニュアルも役にたたなかった。活動ができなかった一番の理由は、四師会による連携ができなかったことであり、その反省の上に、各団体から事務局員も含め3名の委員を選出していただき、ワーキンググループを立ち上げ1年余をかけて協定書を作成し、それぞれの理事会等での承認の下に、締結に至った。

 協定に基づき派遣される医療救護班(JMAT茨城)は、医師及び歯科医師、薬剤師、看護師、事務職員で編成され、茨城県又は市町村が設置する救護所等において医療救護活動を展開する。DMAT到着前の超急性期(応急処置と救命等)の活動を担い、DMAT到着後はその指揮の下で活動し、DMAT撤退後の慢性期(医療の提供と健康管理、医薬品の安定供給、心のケア等)まで長期間にわたり活動する。なお、県内郡市地域に地元の四師会で編成された医療救護班を結集してJMAT茨城を随時編成し、被災地域の医療救護活動を迅速かつ効率よく実施する。そのために、年に数回の訓練をおこなう計画である。

(文責:茨城県医師会副会長 石渡勇)

◆問い合わせ先:茨城県医師会 TEL: 029-241-8446


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.