白クマ
日医白クマ通信 No.181
2005年8月2日(火)


感染性廃棄物等に関する検討委員会の初会合を開催

第1回感染性廃棄物等に関する検討委員会


 第1回感染性廃棄物等に関する検討委員会が、7月29日に日医会館で開催された。

 田島知行常任理事の司会で開会。植松治雄会長は冒頭のあいさつにつづいて、委員長に宮崎元伸・福岡大学医学部衛生学助教授を指名。諮問書「医療機関における感染性廃棄物適正処理の普及方策」を手渡した。

 宮崎委員長は、(1)教育の問題(具体的な処理方法等を記載した手引きの作成など)、(2)在宅医療に伴い排出される廃棄物の取り扱い、(3)(2)の処理が市町村レベルでどのように取り扱われているか―を本委員会での検討事項として提案し、当日はそれらの項目に沿って意見交換が行われた。

 (1)では、感染性廃棄物の適正処理を担うべき特別管理産業廃棄物管理責任者が形骸化しているなどの意見が委員から出され、今後は、講習会開催の可能性などを含めて検討を進めていくこととなった。

 (2)では、本来、地方自治体が一般廃棄物として処理すべき一般廃棄物の一部を、医療機関が感染性産業廃棄物として処理している現状を問題視。田島常任理事は、不法投棄の場合、医療機関の排出事業者責任にもつながる問題であるとの危惧を示した。

 (3)では、アンケート調査の実施が委員会として確認された。詳細については、日医総研の協力のもと、今後の委員会等で議論していく予定。

 次回は、9月16日(金)に開催の予定。


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