白クマ
日医白クマ通信 No.209
2005年8月31日(水)


第3回救急災害医療対策委員会「救急災害医療の体制の整備について討議」

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 第3回救急災害医療対策委員会が、8月26日、日医会館で開催された。

 寺岡暉副会長、雪下國雄常任理事のあいさつのあと、会長諮問「医師による救命処置・治療の推進について」協議を行った。

 最初に、東京都医師会救急委員会答申について、委員より、救急車での搬送の問題について、調査の結果、都内では3割程度の不適切な搬送があると説明があった。不適切な搬送とは、酒に酔って救急車を呼ぶ、軽い打撲程度で救急車を呼ぶなどのケースである。また、病院が持っている救急車を地域医療に活用すれば、救急車の不足を補えるため、その方策などが議論された。

 つづいて、本委員会の答申に向けた審議に入り、まず、災害時の医療提供体制については、災害拠点病院は公的病院が多いので、拠点病院同士の連携はとりやすいが、一般病院・診療所などとは距離感があるなどの問題点が指摘された。

 この後、ドクターヘリについて討議され、現状では、費用負担の問題、着陸地点の問題などがあるが、救急車より早く目的地に到着し、欧米では救命率が一気に引き上げられたとの実証があるので、全国的に普及すべきではないかなどの意見が出された。

 なお、本日の委員会にも報告された「救急の日ポスター」及び「大切ないのちを救う心肺蘇生法(ABCDカード)」は、日医ホームページ http://www.med.or.jp/doctor/jmaacls/index.html からダウンロードできる。


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