白クマ
日医白クマ通信 No.249
2005年10月21日(金)


茨城県医師会 「第27回茨城県医学会総会を開催」

 茨城県医師会では、毎年医療水準の向上を目的に茨城医学会を開催しております。

 午前は診療科ごとに分科会を開催、午後は式典並びに特別講演を開催いたします。

 今年の特別講演には「女性のこれからの選択」と題して、見城美枝子青森大学教授を迎えることができました。先生は世界中を回り広い見識をお持ちになり、テレビや多くの著書をとおして女性の立場や環境保護、さらに建築論など幅広く持論を発表されています。ぜひ多くの方にお越しいただきますようご案内いたします。

 報道関係の皆様には、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。

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◆第27回茨城医学会総会◆

日時:平成17年10月30日(日)

開会:午後2時〜

会場:茨城県医師会 1階研修講堂
  (茨城県メディカルセンター内)  

特別講演:午後3時〜
    「女性のこれからの選択」 

講師:青森大学教授・エッセイスト・ジャーナリスト 
   見城美枝子

参加方法:どなたでも参加できます。入場無料。

特問い合わせ先:茨城県医師会 TEL:029-241-8446
        Eメール office@ibaraki.med.or.jp


大阪府医師会 「死と臨床」をテーマに基本的医療課題講演会を開催

大阪府医師会 基本的医療課題講演会


 大阪府医師会では、医師の専門領域を問わず、診療に際し必要な知識を研修する「基本的医療課題講演会」を例年開催している。本年度は、鷲田清一大阪大学副学長が「死と臨床」をテーマに講演した。

 冒頭、酒井國男府医会長は研修の意義を述べながら、医師に対しては、その専門性にとどまらず、教養や豊かな人間性、高い倫理観など、人としての資質向上が期待されていることを挙げた。

 講演で鷲田氏は、哲学的な考察に基づき、近年、生命倫理や環境倫理などに「倫理のインフレ」が起きているとし、その背景には、高度な専門性を有する職業に対する不信感の高まりがあると指摘した。そして、現代社会では、生命の誕生や食、死が、それぞれ日常から隔絶・定型化されて知覚不能となっている一方で、それらを支えるシステムが専門職によって整備されたことで、専門職の倫理面が強調されたと説明。

 さらに、「病院での新たな死の形」として、脳死、ターミナルケア、尊厳死、安楽死を挙げ、治療と看護、延命治療の在り方などを通じて、医師には医療とは何かといった根本的な問題にどう向き合うかが突きつけられていると述べた。

 最後に、出席者に対して、「死後、生者が死者、死体へと変化していく『死にゆくプロセス』にまでまなざしを向けることで、他の専門職とのネットワークの拡大や、患者・家族への接し方・印象が変わる」と結んだ。

(文責:大阪府医師会理事 中川やよい)

◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013


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