白クマ
日医白クマ通信 No.258
2005年11月2日(水)


病院委員会
審議報告「今後の医療提供体制の在り方について」とりまとめに入る

病院委員会


 病院委員会が、10月31日、日医会館で開催され、(1)平成17年度病院委員会報告書案について、主に、第4章「医療における公私の役割分担と今後の経営基盤のあり方」、第5章「医療界の自己変革と国民的理解」―について討議を行った。

 冒頭、担当の青木重孝常任理事が、本日は報告書の討議をお願いしたいとあいさつし、医療保険および介護保険に係る食事サービスについて、看護職員の配置についての説明を行った。土屋隆常任理事は、「厚労省試案が出されたが、全体には医療費抑制の理念に貫かれている。短期的には、患者負担増を強いるものが多く、医師会としては問題が多いと考えている」とあいさつした。

 診療報酬のあり方や消費税についての意見の交換を行ったあと、報告書「今後の医療提供体制の在り方について」のまとめに入った。

 (4)医療における公私の役割分担と今後の経営基盤のあり方、(5)医療界の自己改革と国民的理解について討議を行い、(4)では、a公私の役割分担の現状と今後のあり方、b今後の病院経営基盤と医療法人制度、c小規模病院の今後のあり方の各項目について討議した。

 このなかで、「地域医療を担うということに関しては、公私病院の区別はないので、補助金の分配について考えるべきではないか」「小規模病院の経営は厳しいので、もっとしっかり記述すべき」などの意見が出された。

 (5)では、a医療法人を中心とした私的病院の非営利性の徹底、b医療情報公開の徹底、c医師の生涯教育の強化と問題医師への懲罰・再教育の制度化−について議論され、「医療法人が解散した時の残余財産の責任の所在はどこになるのか」「医療訴訟は増えているが、原則的に情報提供を積極的に行って不利にはならない」などの意見が交換された。


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.