白クマ
日医白クマ通信 No.287
2005年11月30日(水)


大阪府医師会
大阪府地域医療推進協議会が患者負担増を阻止する大阪府民集会において集会アピールを採択

大阪府地域医療推進協議会


 大阪府三師会をはじめとする医療関係団体や地域市民団体など27の団体で構成する大阪府地域医療推進協議会(会長:酒井國男・大阪府医師会長)は11月24日、「患者負担増を阻止する大阪府民集会―国民皆保険制度が危ない!!」を大阪市中央公会堂で開催。1200人を超える府民が参加した。

 また、「さらなる患者の負担増を阻止し、いつでも、どこでも、だれもが公平、平等に安心して医療が受けられる国民皆保険制度を守ろう!」とする集会アピールを全会一致で採択した。

署名運動

◇アピール◇
さらなる患者の負担増を阻止し、いつでも、どこでも、だれもが公平、平等に安心して医療が受けられる国民皆保険制度を守ろう!

 世界保健機関(WHO)が公表した健康達成度の比較で、日本の健康寿命は世界一、健康達成度の総合評価も世界一です。一方、国内総生産(GDP)に対する総医療費の割合は先進諸国の中で17位と低く、第1位のアメリカの約半分にしかすぎません。

 これは、比較的安い費用で、だれもが、いつでも、どこでも、公平かつ平等に安心して医療サービスをうけることができる国民皆保険制度によるものです。

 しかるに、この世界に誇る国民皆保険制度を破壊に導く、経済財政至上の「改革」が行われようとしております。具体的には、高齢者の1割負担を2割ないし3割に引き上げること、一定額以下の医療費を患者負担にする保険免責制の導入、入院の際の食事・部屋代を患者負担にすること、高額療養費や人工透析患者の自己負担限度額を引き上げること、年間の医療費総額を定め、それを上回った時点から健康保険を適用させない医療費総枠管理制の導入などです。

 このような患者にさらなる負担増を強いる「改革」が企図されつつあることに、私どもは大きな不安を抱いています。すでに患者の負担は限界にきており、これ以上、負担を増加させることは断じて容認できません。

 国民的共助で成り立っている日本の皆保険制度の根幹は、高齢者や健康弱者をいたわる、思いやりの心です。いま「改革」と称して提案されていることは、国の負担を減らすために国民の命と健康を犠牲にすることであり、その内容がいかに理不尽であるかを一人でも多くの皆様に知っていただくため、私たちは力を合わせて行動することを宣言します。

平成17年11月24日
患者負担増を阻止する大阪府民集会

◆主催:大阪府地域医療推進協議会
〔大阪エイフボランタリーネットワーク・大阪市地域女性団体協議会・大阪市母と子の共励会・大阪市PTA協議会・大阪市老人クラブ連合会・大阪精神病院協会・大阪府医師会・大阪府栄養士会・大阪府看護協会・大阪府作業療法士会・大阪府歯科医師会・大阪府歯科衛生士会・大阪府歯科技工士会・大阪府柔道整復師会・大阪府私立病院協会・大阪府鍼灸師会・大阪府鍼灸マッサージ師会・大阪府PTA協議会・大阪府病院協会・大阪府放射線技師会・大阪府母子寡婦福祉連合会・大阪府薬剤師会・大阪府理学療法士会・大阪府臨床検査技師会・大阪府老人クラブ連合会・関西生活者連合会・日本主婦連合会(50音順)〕

◆問い合わせ先:大阪府医師会 広報課 TEL:06-6763-7013


石川県医師会「健康についてみんなで語ろう会」開催のご案内

 日本の医療制度について多くの県民に理解を深めてもらうため、石川県医師会では県歯科医師会、県看護協会、県薬剤師会と共催で、第3回県民フォーラム「健康についてみんなで語ろう会」を、下記の要領で開催する。

 毎年、病院や診療所を舞台にとした医療現場に起こるさまざまな問題を、面白おかしく紹介する寸劇を企画しており、医師、看護師、歯科医師、薬剤師の四師会で劇団を作っていることから「劇団しし座(四師座)」と命名した。

 県民フォーラム「健康についてみんなで語ろう会」は、県民と医療に携わる者が同じ目線で考える場を持つために、3年前から開いてきたもの。

 医師、看護師らが自ら医療現場を演ずる、この県民フォーラムは大きな反響を呼び、地元紙にも大きく掲載された。
 http://www.komori.or.jp/sub16-8.htm 

◇石川県民フォーラム「健康について語ろう会」◇

◆日時:12月3日(土) 午後3時〜5時30分

◆会場:石川県県地場産業センター

第1部「日本医療が危ない! 20×× 吉常病院」 
    劇団しし座 第3回定期公演
第2部「みんなでワイワイ、何でも自由に語ろう会」
第3部「落語で学ぼう生活習慣病」福澤恒利(立川らく朝)

◆問い合わせ先:石川県医師会 TEL:076-239-3800


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