白クマ
日医白クマ通信 No.450
2006年7月20日(木)


第1回医療政策会議「会長諮問は『国民の医療と財源のあり方』」

左:唐澤会長、右:黒川議長


 日本医師会の三大会議の一つである第1回医療政策会議が、7月19日、日医会館で開催された。唐澤祥人会長は、冒頭のあいさつにつづいて、議長に黒川清氏(日本学術会議会長)、副議長に村山博良氏(高知県医師会長)を指名。黒川議長に、諮問「国民の医療と財源のあり方」を手交した。

 議事に移り、平成18年度は、隔月で会議を開催することが確認され、諮問を巡る今後の会議の進め方について検討が行われた。

 審議を進めるにあたり、各委員からのヒアリングが行われたあと、中川俊男常任理事は、「骨太の方針2006」が閣議決定に至るまでに提起した日医の考えや、4・5月累計分の緊急レセプト調査(プレ調査)の結果などを、日医の定例記者会見等で使用した資料を用いて説明。社会保障費の増加額と国債・借入金残高増加には、相関性がない()ことを指摘するとともに、過大な医療費の増加予測を前提に抑制策を次々に打ち出す政府の姿勢を問題視()した。

 議論のなかでは、黒川議長をはじめ各委員から、国民医療を擁護する日医の主張や活動が広く国民に周知され、理解を得るためにも、広報戦略の重要性を指摘する意見が相次いだ。9月27日(水)に開催予定の次回会議では、医療を巡る政治の動向および医療経済の側面をテーマに、委員による講演が行われるほか、この問題についても検討が行われる予定。

日医 定例記者会見 http://med.or.jp/teireikaiken/ を参照

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