白クマ
日医白クマ通信 No.459
2006年7月27日(木)


定例記者会見
「医師会立共同利用施設の生き残りへの私案を公表」

飯沼雅朗常任理事


 飯沼雅朗常任理事は、7月25日の定例記者会見で、医師会立共同利用施設の将来像について、その生き残りへの私案を明らかにした。

 飯沼常任理事は、去る17日に大分市内で開催された九州地区医師会立共同利用施設連絡協議会で「医師会共同利用施設 生き残りへの私案」と題する特別講演をした。講演では、「診療報酬改定の影響から、医師会立臨床検査センター・健診センターは地域にとって必要不可欠な施設にもかかわらず、存続できないような状況に追い込まれている。将来的にも安定した状況で、共同利用施設として機能して欲しい」と、その重要性にも触れ、長年にわたり共同利用施設に携わってきた経験から、私案をまとめた。

 その私案では、検査センターの安定的な運営のために、検体検査判断料を若干引き上げ、その分だけ検体検査実施料を下げることを提案した。「検査実施料での差益を医療機関が求めないシステムにし、検査差益で儲けるようなことをやめられないか、検討したい」とし、一見矛盾するが、検査キットや試薬の共同購入など、検査に要する価格が安定し、コストを抑えられれば実現できるとした。

 今後については、「どのように実施していくか、関係者に意見を聞きながら、1年間じっくりと考えていきたい」との考えを示した。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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