白クマ
日医白クマ通信 No.473
2006年8月23日(水)


北海道小樽市医師会「市民フォーラムを開催」

 去る8月18日小樽市市民センターマリンホール(453席)において、市立小樽病院・市立小樽第二病院の統合・再建を巡って市民フォーラムが開催された。

 フォーラムは小樽市各界の支持を受け、多くの団体が共催に名を連ねた。小樽市医師会はフォーラムの事務局を担当した。

 小樽市の市立病院は、市立病院、第二病院に分かれている上建物・設備が老朽化して再建・統合が急がれていた。しかし、市立病院は、将来著しい人口減少が予想されている小樽市にはふさわしくない総花的な総合病院を、現在の医師数45人を少なくとも60人前後に増やす過大な計画である。小樽市は、市民はもちろん医師会や、他の病院の意見に耳を貸さず実現可能で採算もとれるとして推進してきた。

 最近になり突然、新病院の建築場所を小樽市にとっては中心部から遠くはずれた小樽築港地区(破綻した旧マイカル付近)に決定した。小樽市内中心部の商店街は古くからあった百貨店が撤退したり、伝統ある商店が閉店するなどすでに大きなダメージを受けていたが、市立病院の築港地区移転はさらに大きな打撃になるとして反対が相次いでいた。小樽市は市民の声に、影響はあるだろうが調査は予定していないなどと、まったく答えるそぶりも見せていない。

 我々が開催した市民フォーラムには会場を満席にし、さらに立ち見もでるほどの多くの市民が詰めかけた。小樽市長の山田勝麿氏は、「説明を求められたらどこへでも出かけ話します」としていたが、出席を求めた市民フォーラム代表の相内俊一小樽商科大学大学院教授に対し、「すでに市民には十分説明を尽くした」として出席を断わり、説明責任を果たさなかった。さらに市長の代理で出席した氏側の担当者は、無責任で曖昧な言動に終始して説明責任を果たさなかった。

 今後も市民フォーラムは「市民のためになり、市民の負担にならない新病院」を求めて活動を続けてゆく予定である。  

※関連記事は下記の小樽ジャーナル(ネット版の地域新聞)をご覧下さい。
 http://www.webotaru.jp/
 また北海道新聞小樽版でも詳報されています。

(文責:小樽市医師会理事 広報担当 高村一郎)

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