白クマ
日医白クマ通信 No.475
2006年8月25日(金)


第50回社会保険指導者講習会「実践 救急医療」をテーマに開催

会長あいさつ


 第50回社会保険指導者講習会が、8月23、24の両日、日医と厚生労働省主催のもと、日医会館大講堂で開催された。

 冒頭のあいさつに立った唐澤祥人会長は、「初期医療は、患者さんにとっても非常に重要であり、適切な初期医療によって重症化を防ぐことは、医療資源の効率的利用につながる。救急医療を的確に実践し、医学・医療を効率的に活用して、国民医療の確保に努力していく所存である」と述べた。

 川崎二郎厚生労働大臣(辻哲夫厚生労働審議官代読)のあいさつに続いて、「救急医療・総論」「気道確保、AED」の二題の講演が、また、午後は、「救急のプライマリケア」(1)ショック、不整脈、(2)意識障害、痙攣、(3)呼吸困難、(4)吐血・下血、急性腹症―の四題の講演が行われ、一日目の講習会が終了した。


討論

 二日目の午前には、「小児の救急」「高齢者の救急」の二講演が、午後には、「総合討論―実践 救急医療―」と題し、(1)初期対応、(2)転送のタイミング、(3)救急の地域連携―について、討論が行われた。

 厚労省関係の講演では、二川一男厚労省医政局総務課長が「医療制度改革と今後の方向」と題し、医療制度改革大綱の基本的な考え方、医療法等の一部を改正する法律などについて説明し、原 徳壽厚労省保険局医療課長は「診療報酬制度の最近の動向」について、平成18年7月に施行された療養病床の再編成や医療保険・介護保険財源の効率的な活用などについて、それぞれ解説した。また、診療報酬改定の結果については、今後検証するとの見解を示した。

 竹嶋康弘副会長は、総括で、救急医療は医の原点で根源的な医療であり、地域における重要な政策課題であると指摘。救急医療の充実には医師や医療関係者の知識の向上だけでなく、マンパワーや連携システムも重要であると述べた。また、日医でも診療報酬改定の検証について調査をしており、10月にも公表したいとの考えを示した。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)

※唐澤祥人会長の「祥」の字は機種依存文字のため、近い字を使用しております。ご了承ください。


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