白クマ
日医白クマ通信 No.486
2006年9月13日(水)


第1回自浄作用活性化委員会
医師の不正行為根絶を目指し、地域医師会の自浄作用活性化など検討

第1回自浄作用活性化委員会


 日本医師会自浄作用活性化委員会の初会合が9月8日、日医会館で開催された。

 同委員会はあらゆる医師の不正行為の根絶を目的に平成14年12月に設置されたもので、16年2月の答申(「自浄作用活性化を目指した具体的方策」)では、都道府県医師会、郡市区医師会にも自浄作用活性化委員会を設置するよう求め、17年11月にはハンドブック(「自浄作用活性化推進に向けて」)を作成している。

 今期は会長諮問に基づき、ハンドブックの活用と、地域医師会における自浄作用の活性化に向け協議する。

 冒頭、挨拶した唐澤祥人会長は、「厚生労働省の医道審議会では、高い倫理観を持っているべき医師としては考えられないような事例が報告されている。これをゼロに近づけるために日医として何をしなければならないか、これから十分に意見を頂戴したい」とし、会員に対する生涯教育制度の徹底や、これらの取り組みについての広報活動を積極的に検討するとした。

 委員長には石川育成氏(岩手県医師会長)、副委員長には田中忠一氏(神奈川県医師会長)が選任され、会長から諮問書「自浄作用活性化推進に向けてのハンドブックの活用と地域医師会における自浄作用の活性化について」が手渡された。

 議事では自由討議が行われ、各委員が地域における自浄作用活性化委員会の設置状況や取り組み、具体的事例を報告した。また、郡市区医師会等が除名等の処分をする前に当該医師が自主退会を求めてきた場合の扱いや、会員でない医師への対処などが問題提起されたほか、委員会に調査や処分を行う権限がないこと、不正情報の収集の難しさなどについての意見が出された。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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