白クマ
日医白クマ通信 No.708
2007年8月3日(金)


定例記者会見
「日医の地球温暖化対策自主行動計画策定への取り組み」―今村聡常任理事

今村聡常任理事


 今村聡常任理事は、8月1日、記者会見を行い、日医の地球温暖化対策への取り組みとして、会内に「私立病院等における地球温暖化対策自主行動計画策定委員会(プロジェクト)」を新設することを明らかにした。

 本委員会は、平成17年4月に閣議決定された、京都議定書目標達成計画を受けて、医療分野における自主行動計画の策定、なかんずく、私立病院等に向けた自主行動計画の策定を目的としている。本委員会は、会内に設置している「環境保健委員会」とは別に、地球温暖化対策に特化した委員会として設置される予定である。

 委員は、病院団体関係者、大病院を抱える医師会関係者、病院施設の設計・建築や省エネ設備に詳しい学識経験者、日医総研の研究員などで構成される予定。検討対象として、「エネルギー使用の合理化に関する法律」にて指定されている300床以上の病院、延べ床面積2,000平方メートル以上の病院や、「地球温暖化対策の推進に関する法律」にて指定されている、亜酸化窒素を消費する私立病院を調査し、エネルギー消費量および二酸化炭素の排出量などの現状把握と目標設定を行う。

 同理事は、自主行動計画の策定だけではなく、計画実施を考慮するために、(1)患者の療養環境から見たエネルギー消費のあり方、(2)日本固有の公的保険制度における計画実施と、その診療報酬への反映、(3)厳しい医療経営環境の中で積極的な取り組みを引き出す税制面での配慮―など、医療を取り巻く特性を踏まえて検討して行きたいと述べた。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第二課 TEL:03-3946-2121(代)

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