白クマ
日医白クマ通信 No.784
2007年11月13日(火)


大学病院の医療に関する懇談会
「グランドデザイン、メディカルスクール構想について意見交換」

大学病院の医療に関する懇談会


 大学病院の医療に関する懇談会が、11月6日、日医会館で開催された。

 冒頭、あいさつに立った唐澤人会長は、「大学病院は、教育と医療の両方が存在する場所であり、先生方は、それぞれの取り組み方に課題を抱えているかと思う。日医は、大学病院・大学医師会に対して具体的に、提言しなくてはならない時期に来ていると考えており、大学病院の運営を安定した方向に向かわせるための議論を行いたい」と述べた。

 次いで、大橋俊夫全国医学部長病院長会議会長が、「大学病院のあり方、医学研究の推進について日医に理解を得て、医師不足と勤務医問題など、原点に立ち戻り議論するべき時期がきたと思う」と述べた。

 議事に先立ち、全国医学部長病院長協議会より、医師養成や専門医に関するグランドデザインの説明がなされ、活発な意見交換が行われた。当日の議題である「メディカルスクール構想」では、その問題点などについての議論がなされた。

 最後に、内田健夫常任理事が、「医療に携わる方々は、非常に厳しい医療費抑制のなかで対応してきたが、限界に来ていると認識している。これからも、日本の医療を守るという立場で、大学の先生方をはじめ、病院勤務医の先生方と連携して、議論を続けたい」と総括した。

 なお、全国医学部長病院長会議からは、大橋会長(信州大医学部長)、澤充副会長(日大板橋病院長)、吉村博邦顧問(北里大常任理事)、小山信彌東邦大教授、下條文武新潟大教授、福島統慈恵医大教授が、日医からは、唐澤会長、宝住与一・岩砂和雄両副会長、飯沼雅朗・内田両常任理事が出席した。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)


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