白クマ
日医白クマ通信 No.878
2008年3月14日(金)


定例記者会見
「健康スポーツ医学委員会の答申がまとまる」―今村聡常任理事

今村聡常任理事


 健康スポーツ医学委員会の答申が取りまとめられたことを受けて、今村聡常任理事は、3月12日の記者会見で、その内容を説明した。

 本答申は、唐澤人会長からの諮問「地域医療における健康スポーツ医活動の推進―特定健診・保健指導における健康スポーツ医の役割を中心として―」について、2年間にわたって検討を行い取りまとめたもので、3月6日に太田壽城委員長(国立長寿医療センター病院長)から宝住与一会長職務代行者代理に提出されたものである。

 答申は、「特定健診・保健指導の生まれた背景」「特定健診・保健指導(制度)の概要」「特定健診・保健指導の実務と健康スポーツ医の役割」「特定健診・保健指導と医師会の役割―都道府県医師会・郡市区医師会における取り組み状況と課題―」「日本医師会の役割」「まとめ」―の全6章からなっている。

 同常任理事は、平成20年4月から実施される特定健診・保健指導において、日医認定健康スポーツ医の果たす役割がきわめて重要であると指摘。厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)」の中には、日医認定健康スポーツ医の位置付けが盛り込まれ、「保健指導として運動を提供する施設については、日医認定健康スポーツ医を配置、あるいは勤務する医療機関と連携するなど、安全の確保に努めることが必要である」と記載されていることからも、「日医認定健康スポーツ医が、国の施策に明確に位置付けられたことは、非常に意味のあること」と評価した。

 また、同常任理事は、特定健診・保健指導は、日医認定健康スポーツ医だけが行うものではないが、「できるだけ多くのかかりつけの医師が日医認定健康スポーツ医の資格を持ち、特定健診・保健指導に取り組んでいくことが望ましい」とし、日医認定健康スポーツ医制度をより一層充実させ、強化していきたいと述べた。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第二課 TEL:03-3946-2121(代)

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