りんご病では、症状が現れるまでに約1週間のウイルス潜伏期間があります。その後、りんご病に特有の発疹が現れますが、通常は顔から始まることが多く、時には前腕、大腿部、殿部に現れることもあります。
顔の発疹は癒合*(ゆごう)して、両頬がりんごのように赤くなるのが特徴的ですが、前腕や大腿部では斑点状からやがて大小の円形の集まりになります。これは、レース状発疹・編目発疹ともいわれます。発疹は現れて3〜4日目がいちばんひどく、かゆみやほてった感じがあります。その症状も普通は1週間ほどで消えますが、その後日光にあたったりお風呂で温まるとぶり返すこともあります。
ウイルスの潜伏期に熱が出るなどの風邪症状が現れることもありますが、実はこの時期こそが他の人へ感染させる時期で、頬が赤くなった状態のときにはもう感染力はなくなっています。したがって、幼稚園や学校を休む必要はありません。
* 傷が治って皮膚や筋肉などがくっつくこと。傷口がふさがること。 |