日医ニュース 第896号(平成11年1月5日)
日本医師会副会長
小泉 明
明けましておめでとうございます。本年は西暦1999年、20世紀も押し詰まった感がいたします。
昨年は、長野オリンピックなど明るい話題もありましたが、長びく不況で活気に乏しく、また、いわゆる環境ホルモン、ヒ素中毒など不安に結びつく話題の多い年でした。今年こそ、明るい話題の続く一年であってほしいと思います。
私は昨年4月から学術担当の副会長として、日医の学術活動、医師の生涯教育、生命倫理、会員の倫理向上などに微力を尽くさせていただきました。併せて、前年度に引き続いて環境保健委員会の委員長として、また同じく前年度にプロジェクト委員会の委員長として取り組みました「健康投資」に関連して、日医医療構造改革構想の柱をなしている生涯保健事業体系化につとめてまいりした。
国民保健の重要なこの時期に、財政に振り回される医療政策でなく、人々の健康に真に役立つのは何かを究め、そのことを通じて社会・経済の活性化が高まるよう、さらに力を入れてまいりたいと思います。
本年は4年に1度の日本医学総会の年に当たり、その第25回が4月に東京で開催されます。会員の方々多数のご参加を期待しております。