日医ニュース 第920号(平成12年1月5日)

資料版
平成10年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況
厚生省(平成10年12月31日現在)

1.医師
(1)医師数は248,611人で,引き続き増加

 全国の医師数は248,611人で,平成8年に比べ7,703人(3.2%)増加し,医療施設の従事者は236,933人,そのうち病院の従事者は153,100人,診療所の従事者は83,833人となっている.
 また,人口10万対医師数(総数)は196.6で,平成8年に比べ5.2増加している.

施設・業務の種別にみた医師数および構成割合 (各年12月31日現在)
医師数(人) 増加数
(人)
増加率
(%)
構成割合
(%)
平成10年 平成8年
総 数 248,611 240,908 7,703 3.2 100.0
医療施設の従事者 236,933 230,297 6,636 2.9 95.3
病院の従事者総数 153,100 148,199 4,901 3.3 61.6
診療所の従事者総数 83,833 82,098 1,735 2.1 33.7
老人保健施設の従事者 1,838 1,128 710 62.9 0.7
医療施設・老人保健施設以外の従事者 9,840 9,483 357 3.8 4.0
人口10万対医師数(総数) 196.6 191.4 5.2 2.7

(2)病院(医育機関附属病院を除く)の医師が最も多い
 年次推移をみると,昭和61年以降「病院(医育機関附属の病院を除く.)」が最も多く,平成10年では111,999人となっている.

(3)診療所に従事する医師の平均年齢は58.3歳となり,下降傾向
 診療所に従事する医師の平均年齢の年次推移をみると,昭和50年の54.4歳から平成6年の58.7歳まで上昇が続いたが,平成8年では58.5歳となり,10年では58.3歳と下降している.

(4)女性医師が年々増加
 医療施設に従事する医師数を性別にみると,男が203,910人で平成8年に比べ4,142人(2.1%)増加し,女は33,023人で,同2,494人(8.2%)増加している.
 昭和55年と比較すると,平成10年では男は約1.5倍,女は約2.3倍となり,女性の占める割合が年々増加している.

性別にみた医師数(医療施設従事者) ( 各年12月31日現在)
医師数(人) 構成割合(%)
平成10年 平成8年 増加数 平成10年 平成8年
総数 総数 236,933 230,297 6,636 100.0 100.0
203,910 199,768 4,142 86.1 86.7
33,023 30,529 2,494 13.9 13.3
29歳以下 総数 26,874 27,300 △426 100.0 100.0
19,251 20,031 △780 71.6 73.4
7,623 7,269 354 28.4 26.6

2.歯科医師
(1)歯科医師数は88,061人で,引き続き増加

 全国の歯科医師数は88,061人で,平成8年に比べ2,543人(3.0%)増加し,医療施設の従事者は85,669人,そのうち病院の従事者は11,543人,診療所の従事者は74,126人となっている.
 また,人口10万対歯科医師数(総数)は69.6で,平成8年に比べ1.7増加している.
(2)診療所に従事する歯科医師の平均年齢は47.6歳
 診療所に従事する歯科医師を年齢階級別にみると,「40〜49歳」が23,975人(総数の32.3%)と最も多くなっており,また,平均年齢をみると,平成8年は46.9歳であったが,平成10年では47.6歳となっている.

3.薬剤師数
 薬剤師数は205,953人で,引き続き増加

 全国の薬剤師数は205,953人で,平成8年に比べ11,653人,6.0%増加している.
 薬局の従事者は,81,220人で前回より11,350人(16.2%)増加し,病院・診療所の従事者は49,039人となっている.
 また,人口10万対薬剤師数(総数)は162.8で,平成8年に比べ8.4増加している.

4.医師・歯科医師・薬剤師数の年次推移

5.都道府県(従業地)別にみた医療施設に従事する人口10万対医師数


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