日医ニュース 第966号(平成13年12月5日)

平成13年度
都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会

多様な課題を討議


 平成十三年度都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会が,十一月十四日に日医会館で開催された.
 はじめに,坪井栄孝会長があいさつに立ち,「勤務医問題は従来から多くの課題を抱えているが,昨今の医療情勢のなかでは,開業医か,勤務医か,あるいは日医会員か否か等を超越して,すべての医師が何をすべきかを真剣に考えなければならない大きな革命の時」であることを訴え,「いずれにしても,自信を持って仕事に徹することが医師の本分」と述べ,毅然として諸問題に立ち向かう姿勢が大切であることを強調した.
 議事に入り,星北斗常任理事が,勤務医会員数および勤務医部会設立状況について報告.それによると,平成十三年八月一日現在の日医勤務医会員数は七万三千五百二十四人で,前年度より千三百五十人増加し,その構成割合は四七・二%となっている.また,勤務医部会は二十七府県で設立されていて,日医勤務医代議員数は二十一人であった.
 平成十三年度全国医師会勤務医部会連絡協議会については,担当した宮崎県医師会(濱砂重仁同県医師会常任理事)が,十月二十七日に宮崎市松山で開催された同協議会の模様を報告した.また,山口県医師会の上田尚紀常任理事が次期の開催について発言した.
 次いで,池田俊彦勤務医委員会委員長が,主に同委員会の役割を報告.そのなかで,勤務医会員の現況報告をはじめ,日医会長諮問事項「二十一世紀における勤務医のあり方」や全国勤務医部会設立問題等々多くの課題に関して,その要点を説明した.
 都道府県医師会からの勤務医活動報告では,岡山県医師会(大森文太郎同県医理事),山形県医師会(斎藤幹郎同県医常任理事),三重県医師会(宮西永樹同県医理事),和歌山県医師会(田村公之同県医理事)が,それぞれの地域における勤務医問題の現況や活動状況に関して報告を行った.
 討議事項では,長野県医師会から,官公立病院の勤務医会費負担問題,大阪府医師会から,医師会施策における勤務医の責務と役割,福岡県医師会から,新研修医に対する入会への取り組み等についての発言があり,これらの事項に関しては,多くの医師会からもそれぞれの内部事情を踏まえた意見や報告が寄せられ,熱心な討論が行われた.


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