日医ニュース 第984号(平成14年9月5日)
平均寿命過去最高に |
厚生労働省は,このたび,平成十三年簡易生命表を発表した.
これは,平成十三年におけるわが国の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに,各年齢の者が一年以内に死亡する確率や,平均してあと何年生きられるかという期待値などを,死亡率や平均余命などの指標によって表したものである.
これによると,平成十三年の平均寿命は男女とも最高を更新し,男が七十八・〇七年,女が八十四・九三年で,前年を男は〇・三五年,女は〇・三三年上回った.男女差は六・八六年と,前年より〇・〇二年縮小した.
また,生まれた者のうち半数が生存すると期待される年数(寿命中位数)は,男では八十一・〇八年,女では八十七・七二年となっている.八十歳まで生存すると予想される者の割合は,男五三・五%,女七五・三%となっている.
死因別死亡確率(将来どの死因で死亡するかを示す割合)は,〇歳の男女とも悪性新生物,心疾患,脳血管疾患,肺炎の順になっている.〇歳における三大死因(悪性新生物,心疾患,脳血管疾患)による死亡確率は,男女とも五割以上(男五七・五%,女五五・七%)となっている.
三大死因が克服された場合,平均寿命は男が八・八二年,女が七・九五年延びて,男八十六・八九年,女九十二・八八年となる.