日医ニュース 第993号(平成15年1月20日)
私もひとこと 滋賀県医師会長 山敷 祐亮 |
滋賀県医師会は,開業会員に比べて,勤務医会員の数が常に多い医師会の一つである.勤務医の方々の入会は,新鮮な,磨きたての知識と行動力をもたらしてくれたという意味において,古くから滋賀県医師会の活動に強い推進力を与えてきた.
滋賀県医師会は,全国のなかで少数派となった勤務医部会を持たない医師会の一つであるが,その代わりに病院部という組織を持っている.
現在,病院部の主要な活動は,病院局長代表者会議,救急医療に関する研修や実態調査活動,医療安全対策活動,病院診療所間の連携を支える委員会活動等である.医療提供体制のなかで病診連携はますます重要性を増している.
滋賀県医師会への入会は,勤務医の方々にとって,多くの場合,その後一生苦楽を共にすることとなる同業者の団体・医師会への入口であるので,医師会を預かる側としてこの機会を常に大切にしていかなければならないと思っている.地域医師会への参加,講習会,研究会への参加,学術雑誌「滋賀医学」への投稿,あるいは,講師などの役割を通じ,また,医師協同組合や医師国民健康保険組合への加入を通じて,滋賀県医師会の活動を盛り立てていただきたいと思っている.
現在,日本は医療構造改革のただなかにあり,長年維持されてきた日本医療の皆保険制度の存続に大きな危機感がもたれているが,医師会の将来に対しても勤務医の方々の積極的なご提言を期待している.