日医ニュース
日医ニュース目次 第1007号(平成15年8月20日)

平成15年度 第1回自浄作用活性化委員会
具体的な検討を開始

平成15年度 第1回自浄作用活性化委員会 具体的な検討を開始  本年度の第一回自浄作用活性化委員会(委員長・石川育成岩手県医師会長)が,七月三十一日に日医会館で開催された.
 冒頭,坪井栄孝会長は,「本委員会は,昨年,プロジェクト委員会として立ち上げたが,本年度は常設委員会として,引き続き検討していただきたい.自浄作用活性化に向けた具体的な意見がわれわれにとって大きなサポートとなる」と述べた.
 引き続き,担当の糸氏英吉副会長が,「重要な問題を多く抱える委員会でもあり,ここでの議論の足りない部分はFAX等で情報を伝達し,先生方の意見を反映して進めていきたいので,協力願いたい」とあいさつした.
 次に,坪井会長が,五月の第百六十四回WMA理事会において採択された「法律と倫理の関係に関するWMA理事会決議」を紹介.本来,倫理的価値は法的義務を超えるものであり,法律が医の倫理を拒否した場合には,これを変更するよう行動することが医師の基本的哲学であるとした.
 議事に移り,委員から寄せられた意見とプロジェクト委員会報告をもとに作成した「具体的検討項目」案に沿う形で,フリートーキングが行われた.
 項目(一)「自浄の啓発」については,都道府県医師会並びに郡市区医師会の「活性化委員会」を同時進行で設置することとするが,その具体化については,さらなる議論が必要であるとされた.また,会員の倫理向上委員会で検討が進められている職業倫理規程の素案ができ次第,情報を提供してもらう―といった方向性が示された.
 項目(二)「自浄作用活性化の方策」については,処分になる前に退会届を出した会員への対応,医療事故を多発する会員への対応,当該会員に対する「指導」のあり方,都道府県医師会で判断に苦しむ事例の扱い方―などが争点になった.
 次回は,今回積み残された課題と,項目(三)誤った報道に対する対応,(四)非会員問題―の検討を行う予定.

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