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第1028号(平成16年7月5日) |
平成15年人口動態統計月報年計(概数)の概況
合計特殊出生率は1.29に

厚生労働省は六月十日,平成十五年人口動態統計月報年計(概数)の概況を発表した.平成十五年の一年間にわが国において発生した出生,死亡,婚姻,離婚および死産の全数を対象としている.
(一)出生数は減少
平成十五年の出生数は百十二万三千八百二十八人で,前年より三万二十七人減少し,出生率(人口千対)は八・九で,前年の九・二を下回った.
出生数を母の年齢(五歳階級)別にみると,二十歳代後半で大幅に減少している.合計特殊出生率は一・二九で,前年の一・三二を下回った.(図)
図 出生数および合計特殊出生率の年次推移
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(二)死亡数は増加
死亡数は百一万五千三十四人で,前年より三万二千六百五十五人増加し,死亡率(人口千対)は八・〇で,前年の七・八を上回った.
死因別にみると,死因順位の第一位は悪性新生物,第二位は心疾患,第三位は脳血管疾患になっている.
(三)自然増加数は減少
出生と死亡の差である自然増加数は十万八千七百九十四人で,前年より六万二千六百八十二人減少,自然増加率(人口千対)は〇・九で,前年の一・四を下回り,ともに明治三十二年以降最低となった.
(四)死産数は減少
死産数は三万五千三百三十三胎で,前年より千六百四十五胎減少し,死産率(出産(出生+死産)×千対)は三〇・五で,前年の三一・一を下回った.
(五)婚姻件数は減少
婚姻件数は七十四万二百二十組で,前年より一万七千百十一組減少し,婚姻率(人口千対)は五・九で,前年の六・〇を下回った.
(六)離婚件数は減少
離婚件数は二十八万三千九百六組で,前年より五千九百三十組減少し,離婚率(人口千対)は二・二五で,前年の二・三〇を下回った.
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