日医では,AMDA(Association of Medical Doctors of Asia:一九八四年に設立された国際医療ボランティア組織)が行っているジャワ中部地震・被災地保健医療施設復興事業を支援することを決め,昨年十二月十四日に日医を訪れた菅波茂AMDA代表に,唐澤人会長が,目録(支援金額は千百万円)を手渡した.
AMDAによれば,相次ぐ大規模災害に見舞われたインドネシアの復興は遅々として進んでおらず,特に保健医療施設については援助団体も復興建設を約束していながら,いまだに着手できていない状況にあるという.今回のAMDAの事業は,インドネシア共和国ジョグジャカルタ特別州バントゥール県バングンタパン地区の保健センターの建設を行うものであり,具体的には,基礎診療と保健教育が実施できる薬局を併設した施設の建設,保健センターへの給水を確保するための給排水設備の設置,基礎診療を行うための医療キットの購入─などを行うことになっている.
目録を渡すに当たって,唐澤会長が,「われわれの支援の結果が目に見える形で残せるということは,大変喜ばしいことである.保健センターが地域の人々に役立つものになるよう期待している」と述べたのに対して,菅波代表からは「期待にこたえられるよう,がんばりたい」と感謝の意が示された.その後の懇談には,羽生田俊・石井正三両常任理事も同席し,日医が引き続き,AMDAの活動を支援していくことが確認された.
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