|
第1095号(平成19年4月20日) |
インドネシア・ジャワ中部地震の義援金で保健センターが完成
―石井常任理事がジャカルタで覚書を取り交わす―
石井常任理事(左)と
イドリス インドネシア医師会長 |
|
日医では,昨年五月にインドネシア・ジャワ中部地震が発生した直後から,現地救援のための募金活動を開始し,全国の会員から多くの義援金をいただいた.
昨年から,この義援金の使途について,執行部で検討した結果,インドネシアの医療協力に経験の深いAMDA(Association of Medical Doctors of Asia:一九八四年に設立された国際医療ボランティア組織)を通して,インドネシアの復興を支援することになった.
具体的には,同国のジョグジャカルタ市近郊に公営の保健センターを建設するというもので,インドネシア医師会が医療面での支援を行うことになった.
そのセンターが本年二月末に完成し,三月十日の開所式に合わせて,三月八〜十一日まで,石井正三常任理事がインドネシアのジャカルタを訪問.センター建設にかかわる覚書と,今後の医療面でのセンター支援を約束するインドネシア医師会との覚書に署名を行った(写真上).
式典は,二百名の医療関係者が参加して盛大に行われ,保健センターの建設に中心的な役割を果たした日医の名前が入った銘版(写真下)が,センターの入り口に掲げられた.
石井常任理事は,また,インドネシア保健省も訪れ,今後のセンターの運営に関して協力依頼を行ったほか,今回の出張に当たって全面的な協力をいただいた日本大使館を訪れ,海老原紳大使らと現地の医療にかかわる諸事情や医療協力について懇談した.
日医会員の義援金によって完成したこのセンターが,今後,インドネシアの人々の保健レベルの向上に,確実に結び付いていくことが期待される.
|