日医ニュース
日医ニュース目次 第1132号(平成20年11月5日)

プリズム

消費期限・賞味期限・使用期限

 食べ物は時間が経つと変質・腐敗し,健康を害する恐れがあるため,食品衛生法によって製造年月日または加工年月日を記載することが義務付けられている.
 加工された弁当や刺身・おにぎりなど,傷みやすい食品で,製造日から五日以内に消費すべきものに付けられている表示が「消費期限」である.コンビニでは弁当類は消費期限の二〜六時間前に処分しているようだ.
 日持ちのする食品には「賞味期限(品質保持期限)」が付く.五日以上三カ月以内であれば年月日で表示され,三カ月以上であれば年月で記載される.
 薬品は食品と異なり,「使用期限」が用いられている.外用薬にはチューブに印字されているが,内服薬は外箱に記載されている.そのため,外箱から取り出された薬は使用期限が分からなくなる.
 筆者の自宅の薬箱には数年以上経った期限不明の薬が入っているが,一般家庭でも引き出しなどに古い薬がたくさん眠っていると聞いた.
 薬袋に入れて薬剤説明書と共に保存しても,薬袋に書かれているのは処方日であって使用期限の記載はない.また,調合されたシロップや散薬をとっておく患者がいるが,それらは時間とともに力価が落ちることがあるので,期限表示を考慮してもよいと思われる.
 ヒートシール(PTP)ごとに使用期限が印字されていれば分かりやすいのだが…….

(や) 

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