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第1190号(平成23年4月5日) |
日医
日本製薬工業協会等の協力のもと,医薬品を被災地に搬送
日医は三月十九日,日本製薬工業協会,米軍,自衛隊等の協力を得て,全国の医薬品メーカーから無償で提供された医薬品を,岩手,宮城,福島の三県に搬送した.
今回の医薬品の搬送は,被災地からの医薬品不足を訴える声に応えるために実施したもので,日医は十六日に日本製薬工業協会に対して医薬品の提供を要請.その後,厚生労働省からも日本製薬工業協会に日医への協力要請が出されたことから,今回搬送された医薬品(薬価換算で六億円強相当)は,この要請に応じる形で,日本製薬工業協会が全国の医薬品メーカーに呼び掛け,集められたものである.
当日は,宮城県分(五・八トン)と岩手県分(二・七トン)計八・五トンが日医会館にいったん集められ(写真),米軍横田基地までトラックで輸送.横田基地からは米軍機で,仙台空港,花巻空港にそれぞれ輸送された.
一方,福島県分(一・六トン)は,十九日愛知・小牧空港から三菱重工のジェット機で,福島空港に輸送.さらに追加で二十二日に陸路でも輸送した.医薬品は,愛知県医師会により手配されたものである.被災地では,三県の医師会が,自衛隊,民間の運送会社等の協力を得て,県内各所に搬送した.
横田基地へのトラック出発に当たって,原中勝征会長は,「関係者の協力により,これほどスムーズに医薬品を集めることが出来,深く感謝している.いち早くこの温かい支援を被災地に届けたい」と述べた.
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