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東日本大震災特集号 第1191号(平成23年4月20日) |
石井常任理事
JMATの活動状況等把握のため現地で情報収集
石井正三常任理事は,JMATによるこれまでの活動状況の把握と今後の対策を検討するため,三月三十,三十一日の二日間で,岩手,宮城,福島,茨城各県医師会ならびに福島県いわき市医師会を訪れ,災害対策会議等への出席と現地での情報収集を行った.
三月三十日早朝,石井常任理事と日医総研研究員一名,事務局三名が日医会館を車で出発.
まず,福島県医師会に午後一時ごろ到着.谷雄三福島県医師会長を始めとする役員との会議に参加した.会議では,ライフラインは復旧しつつあるとしながらも,「県庁の指揮機能の混乱」「医療機関や従事者向けのガソリン確保の必要性」「原子力発電所事故の影響による避難」「県内で避難患者を受け入れるベッド確保」などの問題点が挙げられた.
次に,宮城県医師会に午後三時三十分ごろ到着.伊東潤造宮城県医師会長を始めとする役員や有海躬行山形県医師会長も同席し,県医師会対策本部会議が行われた.会議では,県内各地域や東北大学病院での活動の報告,「避難患者受け入れに伴うベッド増床」「医療機関や従事者に必要なガソリンの不足」「健康保険の取扱いの再確認」「被災した医師の再就職に向けたドクターバンクの設置」などについて検討された.
宮城県医師会を後にし,岩手県医師会には午後六時三十分ごろ到着.石川育成岩手県医師会長を始めとする役員らとの対策会議に参加.会議では,県庁災害対策本部会議の報告のほか,「津波の被害が甚大であった四地区の医師会を支援するため,県内十医師会で『JMAT岩手(仮称)』を設立準備中であること」「医療機関の連携が回復していない被災地域もあること」「JMATから『JMAT岩手(仮称)』へ移行するタイミング」などについて報告があった.
翌三十一日は,福島県いわき市医師会に午後一時ごろ到着.木田光一いわき市医師会長を始めとする役員と打ち合わせを行った.市医師会の状況や,「愛知県医師会からの医薬品提供」「原発被災地域からの避難患者の状況」などの報告があった.また,地震の影響を被った医師会館や併設する准看護学校の被災状況の説明を受けた.
茨城県医師会には午後四時三十分ごろ到着.齋藤浩茨城県医師会長を始めとする役員に迎えられた.「県内の力で,大きな被害を受けた北茨城地域を支援する目途が立ち,三十一日でJMATの活動を休止したこと」「災害支援活動として県医師会のチーム『IMAT(仮称)』を組織すること」「県医師会,県庁,災害拠点病院が一体となって『茨城県医師会災害復興医療連絡協議会』を立ち上げたこと」などについて報告を受けた.
各地で収集した情報を基に,チームが必要な地域とチーム数,期間など,今後のJMATの活動方針が決められる予定.
宮城県医師会 |
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福島県医師会 |
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茨城県医師会 |
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岩手県医師会 |
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地震の影響で隆起した地面(いわき市) |
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福島県いわき市医師会 |
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