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東日本大震災特集号 第1191号(平成23年4月20日) |
被災地における保険診療上の取扱いについてのお願い
医療機関での受診・窓口負担について
今般の地震により被災された方々の保険診療の取扱いにつきまして,医療現場で,いまだ十分な周知が図られていないとの指摘を受けて,厚生労働省におきまして,下掲のようなチラシを作成し,周知徹底を図っております.
各医療機関におかれましては,ご理解・ご協力をお願い申し上げます.
医薬品の長期処方の自粛の協力のお願い
今般の地震により,被災地では医薬品が不足しております.また,製薬会社の工場が被災して生産中止となっているもの(チラーヂン,エンシュア・リキッド等)もあります.
このような状況のなか,医薬品の長期処方,それに伴う調剤が行われることにより,一時的に被災地域に必要な医薬品が供給されなくなることが懸念されます.
そのため,国では被災地域への医薬品供給を優先に考え,被災された患者の方々が必要な医療を受けられるよう,被災地域以外の医療機関や薬局に対して,当面,医薬品の長期処方の自粛・分割調剤(薬局)を考慮するなど,必要最小限の最適な処方・調剤への協力を要請しています.
また,同時に卸への対応についても,災害医療を遂行する医療機関や薬局に対し,医薬品の安定供給を図るため,通常の注文量を大きく超える注文を控えるとともに,ガソリン不足の問題がいまだ解決されない状況のなかで,ガソリン消費抑制のために納品回数を削減するなどの配慮をお願いしています.
このような状況を患者さんにご理解いただき,各医療機関の対応にご協力いただけるよう,日医では厚生労働省とポスターを作成し,本号に折り込みました.受付や待合室などにご掲示いただき,患者さんへのご説明の一助としていただければ幸いです.
なお,このポスターは各大学病院にも掲示していただくよう要請しております.
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