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第1201号(平成23年9月20日) |
野田内閣が発足
厚労大臣には小宮山前厚労副大臣が就任

野田内閣が九月二日に発足し,厚生労働大臣には小宮山洋子前厚労副大臣が就任した.
小宮山厚労大臣は,昭和二十三年生まれの六十二歳.成城大学文芸学部卒業後,NHKに入社.NHKでは,アナウンサー,解説委員として活躍し,平成十年に退職.その年の参議院議員(全国比例)選挙で初当選後,平成十五年には衆議院議員(東京六区)に当選を果たし,昨年九月に発足した菅改造内閣より,厚労副大臣を務めていた.
初閣議後,厚労省内で記者会見を行った小宮山厚労大臣は,「厚生労働行政全体に対する大きな責任を持つことになったので,しっかりリーダーシップを取ってやっていきたい」と大臣就任の抱負を語った.
特に力を入れて取り組んでいきたいこととしては,(1)東日本大震災の被災地支援(被災者の生活支援,雇用の創出等)と福島第一原子力発電所事故への対応(2)社会保障・税の一体改革成案の具体化(3)雇用問題─の三点を挙げた.
医療に関しては,医師偏在の解消等に取り組む考えを示した他,診療報酬・介護報酬の同時改定については,「六年に一度という同時改定のチャンスでもあり,審議会で検討してもらい,国民に納得してもらえるような対応をしていきたい」と述べた.
また,五日の記者会見では,国民の健康を守るという観点から,たばこ税の増税を求める考えを明らかにしている.
なお,副大臣には牧義夫衆議院議員(愛知四区)と辻泰弘参議院議員(兵庫)が,政務官には藤田一枝衆議院議員(福岡三区)と津田弥太郎参議院議員(全国比例)がそれぞれ就任.医療・年金・介護・子育て支援に関しては辻副大臣と藤田政務官が担当することになった.
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