|
第1206号(平成23年12月5日) |
11月9日
勤務医の就労環境改善のため,「富山宣言」への理解求める
三上裕司常任理事は,平成二十三年度全国医師会勤務医部会連絡協議会「富山宣言」の内容を説明した.
「富山宣言」は,四百五十名の参加者の下,「勤務医の働き方と生きがい(よりよい就労環境を求めて)」をテーマとして,十月二十九日に富山市内で開催された平成二十三年度全国医師会勤務医部会連絡協議会で満場一致で採択されたものである.
その内容は,医療は公共のものであるという認識を踏まえ,勤務医の疲弊をこれ以上に増やすことなく,個々の能力を遺憾なく発揮出来るような就労環境の改善に向けて,以下の四つの目標「勤務医は各々を尊重し助け合い,医療活動のみではなく医政活動にも積極的に参加し,医療が崩壊の危機にあることを広く社会にアピールしていくこと」「我々医師は,より良いワークライフバランスを求めて,女性医師のエンパワーメントを促し,男女共同参画社会推進におけるリーダー的存在となること」「政府は医療費抑制策を改め,医師の養成・確保に真剣に取り組むこと」「政府・病院開設者は,勤務医が医師の使命感に基づいて過重労働を耐え忍んでいる現実を理解し,早急に就労環境の改善に着手すること」を掲げたものとなっている.
今後について,同常任理事は,「本宣言を関係各方面に積極的に配布して,勤務医を巡る諸問題に対する理解を一層深めてもらうとともに,宣言の内容が実現するよう努力していきたい」とした. |