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第1249号(平成25年9月20日) |
9月4日
日本医師会組織強化に向けた検討を開始
今村聡副会長は,日医の組織強化に向けた取り組みについて報告した.
同副会長は,まず,今年四月に,日医が公益社団法人として公益性の高い,国民のための医療を守る団体として新たなスタートを切ったことや,「日本医師会綱領」を作成したことに改めて言及した.その上で,六月に開催した第百二十九回日医定例代議員会において,代議員から,「全ての医師が日医に加入出来るような方策についても検討すべき」との質問を受け,横倉義武会長が,日医綱領の採択を契機に,今後,組織強化に向けた取り組みに力を注ぐことを表明.それを受け,この度,担当役員及び担当事務局を中心としたワーキンググループを立ち上げて,八つの事項(下掲)について,検討を始めているところだとその経緯を説明した.
また,検討事項の中には,すぐに実現可能なものもあるが,特に七,八については,医療界のさまざまな議論が必要との考えを示した.
同副会長は,検討がある程度進んだ段階で委員会を立ち上げ,方策ごとの具体的な取り組み等について,最終的な議論をお願いする予定だとした.
更に,日本学術会議が,医師全員が登録・加盟する組織の設立が必要とする報告を発表したことに触れ,「偶然ではあるが,ある意味で,日医の今回の検討に対するエールだと受け止めているところだ」と述べた.
検討事項
1,新規会員獲得に向けた勧誘活動の実施
2,郡市区等医師会員への都道府県医師会,日本医師会への入会の徹底
3,日本医師会認証カード(仮称)のさらなる普及
4,研修医会員の会費無料化
5,会員情報システムの再構築
(1)入退会・異動手続きの簡素化
(2)新たな会員種別の創設の是非
6,理事の勤務医・女性医師等の役員枠の創設
7,保険医の指定
8,法的根拠をもつ強制加入組織への改組
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