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第1287号(平成27年4月20日) |
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3月25日
フィリピン台風30号復興支援事業
新レイテ医師会館の建設について報告
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開所したレイテ医師会館 |
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石井常任理事は,平成二十五年十一月のフィリピン台風三十号により被災し倒壊した旧レイテ医師会館が,日医からの義援金を元に,被災からわずか一年四カ月という短期間で再建され,三月八日に開所式を迎えた(写真右)ことを報告した.
日医では,これまでも各国の被災地域に対して,AMDA(Association of Medical Doctors of Asia:一九八四年に設立された特定非営利活動法人)を通じて義援金を送るなどの支援活動を行ってきたが,今回の支援活動は,平成十八年ジャワ島中部地震における被災地復興支援として,ジョグジャカルタ郡バングンタパンにおける第三保健センターの建設を行ったことに続いて,二度目の具体的な復興支援事業となる.
今回の復興支援事業について,同常任理事は,「現地で緊急支援活動を行っているAMDAに対して,同年十二月に当初の活動費として五百万円の支援金を託し,被災地での救急医療活動等を行ってもらった」と説明.その後も,フィリピン医師会と連絡を密に取りながら現地の状況について調査を継続したところ,被害が非常に甚大で,更なる支援が必要であることが分かり,同年十二月に全国の医師会及び日医会員に支援を依頼したところ,平成二十六年三月末までに千九百三十四万三千九百六十五円の義援金が寄せられたとして,協力頂いた全国の医師会及び日医会員に対して,改めて感謝の意を表した.
その上で,同常任理事は,今回の支援はこの義援金を用いて,特に被害が大きく建物が損壊したレイテ医師会館の再建資金として活用したものであることを報告.「新レイテ医師会館は,緊急支援拠点としての機能も有していることから,これまで以上に,レイテ医師会の活動及び地域医療を通じて島民の健康を守っていくための新たな拠点となることが期待される」と述べた.
なお,レイテ医師会館の再建は,日医,福山市医師会,AMDAとの合同復興支援事業として実施されたことから,建物の一階には,三者の支援に感謝する銘板が飾られている他,記念の盾(写真下)が日医に贈られた.
フィリピン・レイテ両医師会から
日医に贈られた記念の盾 |
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