従来の災害医療は、災害が発生してからオペレーションが開始されてきましたが、災害の発生前から作動させるという新しいコンセプトを提案していきます。さらに未来のまちづくりのあり方、わが国の災害への向き合い方について、広く国民的な議論を促す端緒となる機会を提供します。
日本医師会「救急災害医療対策委員会」では、令和5年9月、有識者や関係省庁担当者の参加も得て同年6月大雨災害の被災地である愛知県豊川市における検証を通じて、気象庁、国土交通省等から発災前に得られかつ防災・減災上有益な情報が少なくないことを学びました。
そして、災害時にも命や健康を守る医療の継続性を担保するためには、医療を都市計画の段階から重要な柱の一つと位置付けて「未来のまち」を創生することが、特に災害の多いわが国において大切です。
さらに、国民が安心できる医療防災のイノベーションとスタートアップの推進の視点に立ち、金融を含めた社会資源をいかに投入するかという、創意工夫を含めた広い視野での国民的議論につなげることを志向するものです。
プログラム
※開催前の仮題です。登壇者の順番・変更も含め、開催後、実際の演題に修正いたします。
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10:00-10:05開会あいさつ細川 秀一(日本医師会常任理事)
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10:05-10:10主旨説明山口 芳裕(救急災害医療対策委員会委員長)
第1部災害を先取りする
[座長]細川 秀一(日本医師会常任理事)
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10:10-10:35豊川豪雨・浸水の経験小森 義之(総合青山病院/豊川市医師会副会長)
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10:35-11:00気象庁からの情報発信鎌谷 紀子(気象庁総務部参事官(気象・地震火山防災))
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11:00-11:25ハザードマップと避難確保計画蘆屋 秀幸(国土交通省水管理・国土保全局河川環境課水防企画室長)
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11:25-11:50水害対策の新たなコンセプト提案土屋 信行(リバーフロント研究所審議役)
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12:50-12:55会長挨拶松本 吉郎(日本医師会会長)
第2部医療の安全を包含した未来のまちづくり
[座長]加藤 孝明(東京大学生産技術研究所教授)
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12:55-13:20「洪水を災害にさせない社会」への挑戦芳村 圭(東京大学生産技術研究所教授)
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13:20-13:45激甚化・増加する自然災害ー医療機関に求められる事前の備え関山 健(京都大学大学院総合生存学館教授)
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13:45-14:30気候変動への都市の適応加藤 孝明(東京大学生産技術研究所教授)
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14:30-14:55ディスカッション
第3部命をまもる社会の仕組みづくり
[座長]蛭間 芳樹(日本政策投資銀行)
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15:00-15:05オープニングVTR
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15:05-15:20基調講演蛭間 芳樹(日本政策投資銀行)
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15:20-15:35ドローン 空飛ぶクルマ村井 宏行(Sky Drive CSO(最高戦略責任者))
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15:35-15:50自律分散水処理前田 瑶介(WOTA 代表取締役 兼 CEO)
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15:50-16:05遠隔医療髙木 俊介(CROSS SYNC 代表取締役 医師)
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16:05-16:20空き情報可視化河野 剛進(バカン 代表取締役)
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16:20-16:35国境なき空間武永 賢(中井駅前クリニック 院長)
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16:35-17:00ディスカッション
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17:00-17:05総括茂松 茂人(日本医師会副会長)