白クマ
日医白クマ通信 No.102
2005年4月22日(金)


日医介護保険委員会嶋田丞委員長インタビュー
患者さんを中心にした介護保険制度を構築したい

日医介護保険委員会嶋田丞委員長


 日医の介護保険委員会の嶋田丞委員長は、4月21日、日医白クマ通信の取材に応じ、介護保険に係わる最近の話題について話した。

 「介護保険委員会では、会長諮問として『介護保険における医療提供とケアマネジメントの関り方』というテーマをいただいているが、まさにこのことを議論している。委員会では、医療を中心としてどのように介護が提供されるべきかという視点から議論しているが、一番重要なことは、利用者、つまり患者さんが利用しやすい制度を作ることだと考えている」

 さらに、嶋田委員長は、医療と介護の関わりについて、診療所と診療所、病院と診療所だけでなく、介護に携わる多くの職種との情報の共有もきわめて大切になってくると指摘し、「地域医師会が指導的な役割を果たしてくれるように期待している」と述べた。

 また、ケアマネジメントについては、「介護サービスの基本である」と位置づけて、医師は患者の真のニーズを引き出して、ケアマネジャーとともに生活支援へ協働するべきであると話した。

 平成18年4月に介護報酬と診療報酬が同時改定になることについては、「医療と介護の整合性は必要であるが、基本的には、医療を主体として患者さんの生活面も含めて一体的にケアを提供できる体制作りにするというのが理想だと考えている」と述べた。


神奈川県大和市医師会長に菊田稔氏が就任 就任のごあいさつ

 4月1日より新たに大和市医師会の会長に就任いたしました菊田稔です。

 大和市医師会は、地域の皆様だれもが日本国憲法に則って基本的人権を保障された健康な生活を送ることができますよう、神奈川県および大和市をはじめとする周辺市町村自治体と協力、日本医師会・神奈川県医師会と歩調を合わせて各種事業を行っており、今後も一層の努力をしていきたいと思っております。

 本医師会ホームページでは大和市医師会加入の各医療施設の診療のご案内のほかに、休日夜間急患診療、健診・予防接種・セミナー・訪問看護等、地域の皆様にとって大切な各種事業についても情報を提供しております。マミコミの皆様におかれましては地域の人々にこれらの情報が十分に行き渡りますよう、さまざまに場面においてご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げるしだいです。

(問い合わせ先:大和市医師会046−263−3171)


大阪府医師会 台北市医師公会と医療問題を意見交換

 大阪府医師会では、4月7日午後、台北市医師公会代表団の訪問を受け、大阪府医師会館において府医役員との懇談会を開催した。同医師公会とは、昭和56年3月より交流を続けていたが、平成6年以降は諸般の事情により交流が途絶えていた。今回の同代表団の来阪は、平成12年4月以来、5年ぶりである。

 酒井國男大阪府医師会長は、歓迎の言葉を述べた後に、わが国における医療事情を概説。経済が低迷するなか、政府は医療費の抑制を意図していると批判。このような状況下にあって、医師会は国民が安心できる社会保障制度の充実を訴えて、国民とともに闘っていると力説。本懇談会を機に互いの会務運営に資する成果を上げることを期待すると述べた。

 一方、邱孝震常務理事は、歓迎に対して謝辞を述べるとともに、今後とも両会の友好関係を維持し、医療の共通問題を討議していきたいと挨拶した。

 続いて、記念品交換や懇談が行われ、WHA参加への支持、両国における医事紛争発生状況などをテーマに懇談。その後、歓迎レセプションが催され、親睦を深めあった。

(文責:中川やよい大阪府医師会理事)
(問い合わせ先:大阪府医師会広報課06−6763−7013)


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