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石川県医師会「麻生総理の発言に対する抗議文」 |
11月20日(木)に開かれた経済財政諮問会議における麻生総理の発言に対し、11月27日に本会から麻生総理大臣を始め関係団体等に対し、以下の抗議文を送付しましたのでお知らせいたします。
11月20日に開催された経済財政諮問会議において、麻生総理は「67歳、68歳 になって同窓会へ行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっているも のがいる」「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払う んだ」と発言をされました。
望んで病を得る方はいらっしゃいません。努力しないから病者になるわけで もありません。また高齢になれば種々の疾病を抱える確率が高くなるのは当然 です。
総理の発言は、病と闘っていらっしゃる方々や高齢の方々に対する基本的な 認識を欠き、その人権を踏みにじる許し難い暴言と言わざるを得ません。これ らの方々の苦しみを癒し、人間としての誇りをお守りすることは、私達の果た すべき最低限の責務だと信じます。
いのちの大切さを訴え、いのちを守る運動を展開している石川県医師会とし ては、国政を代表する立場にある総理の軽率で不適切な発言は、断じて容認で きるものではありません。
石川県医師会は、会員全ての総意に基づいて、これらの発言に対し強く抗議 し、その撤回と謝罪を求めます。そして、全ての国民がいつでもどこでも安全 で質の高い医療が安心して受けられる社会が構築されるよう、強く要望します。
平成20年11月27日
内 閣 総 理 大 臣
麻生 太郎 殿
石 川 県 医 師 会
会長 小森 貴
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