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大阪府医師会 「かかりつけ医うつ病対応力向上研修を開催」 |
近年、20歳代から40歳代までの年齢階級別死因のトップを自殺が占めている背景には、「追い込まれた末の死」があり、しかも、その多くにうつ病が絡んでいることが社会問題となっている。加えて、うつ病患者が精神症状以外に身体症状を訴えて、かかりつけ医を受診する機会が多い現状を踏まえ、府医では会員医療機関におけるうつ病患者の早期発見と専門医とのチーム医療を促すため本研修を企画した。講師は、大阪精神科診療所協会(渡辺洋一郎会長=写真円内)の役員7人が務め、うつ病など精神障害の基礎知識をはじめ若年者・高齢者における病態の特質、うつ病とアルコール依存症、統合失調症と自殺との関連、治療に関するかかりつけ医と専門医の連携、老老介護による介護者のうつ病の発症など、終日にわたり講演が行われた。 この中で渡辺会長は、患者本人や家族にうつ病が脳の神経伝達物質の機能障害であると理解してもらうことの重要性を強調。また、プライマリ・ケアでのうつ病診療は極めて困難を伴うとして、精神科専門医との密接な相談・連携によるチーム医療システムの構築が必要条件であると述べた。 (文責:大阪府医師会理事(広報担当)中川やよい) ◆問い合わせ先:大阪府医師会広報課 TEL:06-6763-7013 |
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