|
宮城県医師会 「第142回宮城県医師会定時代議員会で決議を採択」 |
平成21年3月25日(水)開催の第142回宮城県医師会定時代議員会において、 下記のとおり総意をもって決議を採択いたしましたので、お知らせいたします。
2002年以来、社会保障費の毎年2,200億円の削減路線が続けられた結果、我 国の医療はまさに崩壊の危機に陥っている。しかも、2009年度の予算原案では、 政府はこれを撤廃することなく、一時的な財源で「穴埋め」をしたが、このシ ーリング(概算要求基準)が削除されない限り、次年度以降も国民の健康・安 心は担保されていない。
一方、レセプトオンライン請求完全義務化が予定どおり実行された場合、全 国の8%の医療機関が廃院に追い込まれることが判明した。これは地域医療の 崩壊に追い討ちをかけ、決定的なダメージを与えることは明白である。日本医 師会をはじめ各団体、そして三師会の会長名で撤廃を求める共同声明が出され、 2月27日の自民党社会保障制度調査会医療委員会では殆どの出席議員が反対意 見を述べ、制度の見直し作業が示唆されたにも拘らず、厚労省は「レセプトオ ンライン請求完全義務化撤廃は不可欠とは考えてはいない」などと述べている。 我々はあらゆる手段を講じてこれを阻止しなければならない。
また、依然として不当な捜査が後を絶たない医療事故に対して、医療界がイ ニシアチブをとり医療の安全と安心を確保するために、国民の合意の下に「医 療安全調査委員会(仮称)」を成立させることは医療界全体の責務である。
いたずらに法案化を遅らせることなく、見識と決断をもって速やかにこれを 推進させなければならない。
以上、日本の医療、国民の健康を守るために次を決議する。
平成21年3月25日
第142回宮城県医師会定時代議員会
◆問い合わせ先:宮城県医師会 TEL:022-227-1591
日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/ Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved. |