白クマ
日医白クマ通信 No.1127
2009年4月14日(火)


愛媛県新居浜市医師会
「内科・小児科急患センター深夜帯診療開始」

深夜帯診療開始式


 新居浜市医師会(大橋勝英会長)では平成21年4月1日(水)午後10時40分から、新居浜市保健センターロビーに於いて内科・小児科急患センター深夜帯診療開始式を執り行った。新居浜市からは市長、福祉部長、保健センター長、参与、医師会からは会長、副会長、理事数名、住友別子病院西本院長、県立新居浜病院酒井院長、事務長、愛媛大学医学部からは小児科学教室石井教授、田内医局長が出席した。

 新居浜市医師会では以前より内科・小児科急患センターとして平日夜間(午後8時〜11時)と日祭日の日中に診療を行っている。平成18年度までは、市内4総合病院に小児科医が複数在籍していたため患者さんは4か所の総合病院に受診でき当直医の負担は許容できる範囲だった。

 しかし18年度に入ってから小児科医の引き上げが始まり患者さんは小児救急の対応ができる特定の病院に集中するようになり当該病院の医師の負担は大きくなった。また内科・小児科急患センターは一次救急として開業医が中心となって運営されており小児科医不在の時は内科医が小児を診る事も多々ある。しかし保護者から「なぜ、小児科医師に診てもらえないのか」などの要求も強く、担当医師達の負担感は極限となり小児医療の崩壊は時間の問題となっていた。そこで関係者が団結し愛媛大学医学部の協力を得、小児科医が毎日深夜帯(午後11時〜午前6時)の診療を行う事になった。

 式典では佐々木市長、大橋会長の挨拶があり石井教授からはセンター方式による小児一次救急深夜帯診療は松山市に次いで県内二番目であること、地方都市での小児救急の拡充は珍しいことの説明があった。

(文責:新居浜市医師会広報担当理事 知元正行)

◆問い合わせ先:新居浜市医師会 TEL:0897-33-4096


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.