白クマ
日医白クマ通信 No.1194
2009年10月27日(火)


滋賀県医師会
「WATCH in Shiga2009はプログラムを刷新、平成21年度研修医ほぼ全員参加」

自己紹介


 滋賀県医師会では、今年も日医の「先輩医師が後輩医師を育てる」を基本コンセプトとして、「WATCH in Shiga 2009」を琵琶湖畔のピアザ淡海にて10月18 日(日)の午前9時から午後8時まで開催した。今年は2点を変更した。変更1は研修を始めて6ヶ月目の10月に行ったこと、変更2は「よき臨床医になるために」のロールプレイ(白クマ通信No.932参照)をやめて、KJ法を利用し臨床研修等の問題点の描出を行ってグループごとにプロダクトを作成したこと、である。

 県内の平成21年度研修受け入れ10病院から研修医77名が参加した。今年も約 90%の参加率で、本会は滋賀県内にほぼ定着した。

プログラム1:
医師の責務、その1「よき臨床医になりために」、KJ法の説明、プロダクトの作成、二次元展開法、多いに活発な議論が出て有意義であった。その2「患者電話相談から見えてくる望ましい医師像」では医療の限界と医療の不確実性を患者と共有する必要が解かれた。

プログラム2:
保険医の責務、その1「医科点数表の解釈(青本)を使いこなそう」その2「日本医薬品集(赤本)使いこなそう」10月に開催したにもかかわらず、保険医との認識は研修医の数%にすぎず、研修病院の説明責任は重いと思われた。

プログラム3:
「プロフェッショナルの知」の中で、コーチングの1つ「鏡に映す」hall of mirrorで新渡戸稲造の引用した古歌「うつすとは月は思わず うつるとは水も思わぬ 広沢の池」は印象に残った。

 最後に、先輩医師と研修医同志が語り合い、お互いの知己を作るために研修医意見交換会を企画した。会場入り口で今年も滋賀県知事、滋賀医科大学学長、滋賀県医師会会長が握手で出迎え、会場内でグループ指導医や各病院から参加された先輩医師らが、大きな拍手で出迎え歓迎した。最後に「大学で習わなかった多くのことを教えていただいた」と研修医からスピーチがあり、WATCH in Shigaの理念が伝わったと思われた。

 研修医らの先輩医師や同僚との惜別のシーンがあちらこちらに見られたのが今年も印象的であった。

(文責:滋賀県医師会 理事 大西淳夫)

◆問い合わせ先:滋賀県医師会 TEL:077-514-8711


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