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第2回医師の団結を目指す委員会 「医師の団結の具体的方策についてヒアリング」 |
宝住与一副会長、内田健夫・羽生田俊・三上裕司各常任理事のあいさつに続き、医師の団結の具体的方策について、小森貴委員(石川県医師会長)と今枝宗一郎委員(JR東京総合病院研修医)からヒアリングを行った。 小森委員は、石川県医師会の取り組みとして、医学部学生への特別講義や医学部医局長との連絡会、医師会の在り方・勤務医支援のための委員会活動、勤務医の労働環境の改善を訴える提言などを行っていることを紹介した。また、福岡県医師会の医療モニター制度「メディペチャ」を参考に実施している「メディバタ会議」が、市民に医師会を理解してもらう機会となっており、「県民フォーラム」では、医療制度についての寸劇を医療関係者自ら熱演していることを報告した。 同委員は、医師の団結を目指すための視点として、(1)共通の理念、(2)共通の旗、(3)共通の地盤、(4)国民の声を聞く、(5)国民と語り合う、(6)患者を守る・国民を守る、(7)いのちを守る、(8)患者・地域住民・国民とともに―を挙げたうえで、「これまでは行政や政治家にお願いしてきたが、これからは住民に『私たちはこう考える』という広報をすべきだと思う」と述べ、在るべき医療政策を自分たちで考えていくことの重要性を強調した。 続いて、今枝委員が研修医の立場から、活動の報告と医師会への提言を述べた。同委員は、医師会役員と研修医・医学生の懇談会を実施した結果、医師会への良いイメージが増えるなど意識の変化が見られたとし、双方向のコミュニケーションのなかで、医師のキャリアや地域の話が興味深く受け取られている様子を報告した。 一方、勤務医は無関心というだけでなく、医師会にさまざまな疑念を抱いている人が多いことから、信頼を得るために「変わった」と感じてもらえる政策が必要だと強調。私見として、(1)日医代議員に勤務医枠を設ける、(2)会長選挙を直接選挙にする、(3)日医理事に勤務医枠や大学病院医師枠を創設する、(4)政治との関係はすべて政策評価で行い、判断基準や議論を公開する―ことなどを提案し、信頼を得てから団結に向かうべきだとした。 この後、森洋一委員長(京都府医師会長)から答申の素案が示され、意見交換が行われた。 ◆問い合わせ先:日本医師会庶務課 TEL:03-3946-2121(代) |
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