白クマ
日医白クマ通信 No.1232
2010年1月14日(木)


広島県医師会
21世紀、県民の健康とくらしを考える広島県民フォーラムについて(報告)

広島県民フォーラム

■開催日時:平成22年1月9日(土)
 午後2時〜4時
■開催場所:ウェルシティ広島
(広島厚生年金会館)ホール

 広島県医師会では「21世紀、県民の健康とくらしを考える会」(19団体で構 成)の主催により、今年度の広島県民フォーラムを開催しました。今回は「安 心してくらすために―みんなで守ろう 医・食・住―」をテーマに、「衣」を 「医」に置き換え、県民の皆さんに身近な地域医療の危機的な状況をより深く 知っていただけるような企画としました。 

 寒波の到来により、当日は前夜からの雪も心配されましたが、1,200名余の 方々に参集いただきました。兵庫大学生涯福祉学部の村上須賀子教授の基調講 演では、長年の社会保障費の削減や新医師臨床研修制度により、地域の拠点病 院が医師不足で存続が難しくなっていることを説明、住民や関係者が自分たち の地域の暮らしや命を守るため知恵を出し合うことが大事であると呼び掛けら れました。またそれに続き、県内のある地域の市民病院が財政難などで存続の 危機にあるとの想定で「寸劇」が演じられ、市民集会の場面を模した劇の臨場 感に会場は大変盛り上がりました。

 特別講演は「命に恋して」と題して、ムツゴロウさんの愛称で親しまれてい る作家の畑正憲氏にご講演いただきました。日本をはじめとして海外のフィー ルドでの豊富な経験から、日本の医療が諸外国の医療事情と比べどれだけ素晴 らしいか、また日本の医療を守っていくためには、それぞれの地域で医師が行 政や住民と手を携え、地域医療を再構築することが大切と話を結ばれ閉会しま した。

◆問い合わせ先:広島県医師会 TEL:082-232-7211


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