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定例記者会見 「医療基本法の制定を提言」(医事法関係検討委員会) ―今村定臣常任理事 |
今期の委員会に対する唐澤人会長からの諮問は、「患者をめぐる法的諸問題について」であり、本答申は10回の委員会ならびに3回の小委員会を開催し、鋭意検討を重ねた結果、取りまとめられたものである。 答申では、まず、患者とは何か、患者中心の医療を進めるに当たって、現場ではどのような問題が起きているのか、また、それに対して、医療提供者、患者、行政はどのような役割を果たしているのかについて言及している。 さらに、医師・患者間の良好な信頼関係のもと、患者中心の医療を実現するには、医師もしくは患者一方の権利のみを規定した法律ではなく、医師、患者双方の権利と義務、責務について、その基本原則を提示した法律の制定が望まれると指摘。現行の医療法、医師法に関しては、医療従事者に対する規制を目的としたものとなっているだけでなく、項目も多岐にわたり過ぎているとして、医療の理念や根本原理を明確に打ち出した医療基本法の制定を求めている。 会見のなかで、今村(定)常任理事は、医療基本法の制定について、委員会では、医療基本法が必要との考えで各委員の意見は一致したが、今回の報告書はあくまでも議論の端緒を示したにすぎないと説明。実際の立法までには、医療界のなかでの徹底した議論が必要になるとの考えを示した。 ◆問い合わせ先:日本医師会医事法・医療安全課 TEL:03-3946-2121(代)
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