日医白クマ通信 No.127 2005年5月26日(木) |
日本医師会が医師の再教育に乗り出す |
寺岡暉副会長は、「日本医師会医療事故防止研修会」について、「安心・安全な医療提供体制を構築することは、日医最大の使命あり、組織をあげて実効性がある取り組みを実施したいと考えている」と説明。さらに、社会的に関心が大きい「いわゆるリピーター医師」を含む医師の再教育や免許更新の議論に背を向けることなく、組織としての態度と行動を社会に明示しなくてはならないとして、医療事故防止プログラムである「医療事故防止研修会」を平成17年度7月か8月には実施する予定であると述べた。 研修会の対象者として、(1)日医、都道府県医師会において把握された医療事故を繰り返す日医会員および医療機関の管理者、(2)(1)にあてはまらないが、「患者の相談窓口」に寄せられる情報などから著しく医師の職業倫理に悖っていると判断され、都道府県医師会が再教育の必要ありと判断する医師会員、(3)自発的参加者、(4)担当理事などが挙げられる。 藤村伸常任理事は、昨年10月に、各都道府県医師会に、医療事故を繰り返し起こした会員数を把握するためのアンケート調査を実施したことに触れ、対象者は120名程度となる予定だが、これには有責の医療事故だけではなくていわゆるグレーゾーンのものも入っており、自らは医療事故に関与していないが、施設の管理責任を問われた病院長などが含まれていると述べた。 野中常任理事は「医療現場というものがそもそも抱えている、安全確保のむずかしさというものを再確認して、国民の信頼を得ていくよう努めたい」と話した。 |
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