白クマ
日医白クマ通信 No.1284
2010年6月3日(木)


鳩山首相の辞任を受けて談話を公表―日医

 日本医師会は鳩山由紀夫首相が6月2日に辞任を表明したことを受けて、6月 3日、原中勝征会長名の日医の談話「鳩山首相の辞任表明を受けて」を取りま とめ、公表した。

 そのなかでは、鳩山首相の辞任を非常に残念とするとともに、次期政権に対 して、国民の立場にたった社会保障政策の展開とその政策の一貫性を強く求め ている。

 なお、談話の全文は以下のとおりとなっている。

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鳩山首相の辞任表明を受けて

 去る6月2日、鳩山由紀夫首相が辞任を発表されました。

 このような事態となったことは、日本医師会としても非常に残念でなりませ ん。

 昨年9月政権交代がなされ、鳩山首相が、「コンクリートからヒトへ」という スローガンを掲げられ、民主党政権が、これまでの弱者切り捨ての政策を転換 されたことは、国民に対し高く評価されるものと考えます。

 そのなかでも、これまでの政権で長らく置き去りにされてきた社会保障の問 題を政策議論の前面に押し出し、「医療費増」など社会保障の充実を掲げられ ました。その結果、社会保障費2,200億円の削減が完全に撤廃されたことは、 まさに政権交代がなければ実現できなかったことであり、鳩山首相の大きな功 績と考えます。また、長期にわたる不況のもと、厳しい国家予算編成のなかわ ずかながらではありましたが、10年ぶりの診療報酬プラス改定を断行されたこ とは、地域で日々努力している医療者に希望の息吹を感じさせたことは間違い ありません。

 私どもは、社会保障が国家の理念を明確にするという視点から、医療のある べき姿を提示していただき、次期首相、内閣には、是非とも民主党がマニフェ ストに掲げた「日本の医療に希望を作る」、「社会保障制度の安定」といった 社会保障関連の政策に関して、国民の立場にたった政策の展開、そしてその政 策の一貫性を強く期待するものであります。

平成22年6月3日

日 本 医 師 会
会長 原中 勝征

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