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定例記者会見 「予防接種キャンペーンを9月から実施へ」 ―保坂常任理事 |
WHOが推奨している予防接種で防ぐことが出来る病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)のワクチンの多くは、海外においては定期接種とし て行われている。しかし、わが国では、Hib(インフルエンザ菌b型)、小児用 肺炎球菌、HPV(ヒトパピローマウイルス)、B型肝炎、水痘(水ぼうそう)、 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などのワクチンは任意接種となっており、日 本の予防接種政策は世界から大きく遅れている実情がある。 今回のキャンペーンは、予防接種で防ぐことが出来る病気から子どもたちを 救うために、予防接種法を改正し、地域間や経済的格差がなく、希望するすべ ての子どもが公費(定期接種)でこれらのワクチン接種が受けられる制度を早 期に実現することを目的として行うものである。 キャンペーンの名称は「希望するすべての子どもに予防接種を!キャンペー ン」とし、具体的には(1)街頭PRイベント、(2)ポスター・チラシによる広報 (全国医療機関等にポスター、チラシを配布)、(3)全国署名活動(全国の医 療機関等で実施)、(4)シンポジウムを開催(9月12日に市民公開講座を日医 会館で開催。後日にテレビで放映するほか、新聞に掲載予定)、(5)日医提供 のテレビ番組BS朝日「鳥越俊太郎医療の現場」で予防接種をテーマに番組を放 映するほか、番組テレビテキストにもその内容を掲載、(6)プロスポーツ会場 での署名活動(計画中)―等を実施する予定になっている。 会見のなかで、同常任理事は、キャンペーンの重要性を強調するとともに、 マスコミの方々にも国民への周知等で協力して欲しいと呼びかけた。 ◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第三課 TEL:03-3946-2121(代) |
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