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定例記者会見 「ホメオパシーへの対応について見解示す」 ―原中会長、久日本医学会長 |
ホメオパシーはドイツ人医師ハーネマンが始めたもので、レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉を用いて病気を治療するものであり、最近ではその治療法による死亡例も確認されていた。 会見では、まず、原中会長が、「ホメオパシーについては、最近いろいろな問題が起きており、新興宗教のように広がりを見せた場合、大きな問題になることへの危機感があった。国民への注意喚起の意味もあり、本日は会見を行うこととした」と会見を行うに至った理由を説明。 引き続き、久医学会長が、(1)日本学術会議から、日本医学会でもホメオパシーの問題について議論して欲しいとの要請を受けて、臨床部会運営委員会で議論した結果、「ホメオパシーは科学的根拠のない医療である」ということで意見の一致を見たこと、さらに、(2)金澤学術会議会長から、日医でも見解を示して欲しいとの要請があり、8月19日に、横倉義武副会長、高杉敬久常任理事の出席のもと、臨時の臨床部会運営委員会を開催し、学術会議の考えを支持していくことで両団体が一致したことなど、これまでの経緯を説明した。 記者との質疑応答では、原中会長がホメオパシーを活用する会員がいた場合への対応について、「医学的におかしい行為をしている会員には、きちんと注意を与えることが出来る医師会にならなければならない」として、医師会の自浄作用を強化する考えを表明。また、長妻昭厚生労働大臣がホメオパシーの効果などについて、厚労省内で研究を進める意向を示したことに関しては、その動向を注意深く見守っていきたいと述べた。 ◆問い合わせ先:日本医学会 TEL:03-3946-2121(代)
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