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定例記者会見 「環境保健の講演会、生涯教育シリーズとして冊子刊行を提言」環境保健委員会答申 ―今村聡常任理事 |
本答申は、原中勝征会長からの諮問「環境問題に起因する健康影響と医師に対する生涯教育のあり方」を受け、取りまとめられたものであり、3月13日に佐藤洋委員長(独立行政法人国立環境研究所理事)から原中会長に提出された。 内容は、(1)はじめに、(2)環境問題に関する基本的な考え方、(3)環境問題に起因する健康影響、(4)環境リスクへの対応、(5)医師に対する生涯教育のあり方、(6)提言−まとめにかえて―を柱として構成されており、国の方針及び政策並びに日医としての考え方、委員会としての考え方や環境保健における予防対策について言及されている。 特に「提言−まとめにかえて」では、日医、都道府県医師会、郡市区医師会などが中心となり、各地で地域住民を対象とした環境保健に関する講演会の開催を推奨し、開催に向けて日医からの強力な支援を求めている。 さらに、生涯教育カリキュラムに「環境保健」を加えるとともに、「生涯教育シリーズ」として環境保健をテーマとする冊子を刊行することを提言し、答申内の「医師に対する生涯教育のあり方」で、冊子刊行に向けた具体的な内容や章立ての案を記載している。 また巻末には、参考資料として、「都道府県医師会における環境保健活動に係るアンケート調査結果」「宮城・愛知・徳島各県医師会における取組事例」「都道府県医師会『環境問題に起因する健康影響に関するトピック』についてのアンケート調査」等が添付されている。 会見の中で今村(聡)常任理事は、「昭和48年に日医で同委員会が設置された当時は、公害に対する疾病や医療等について議論されていたが、近年では、騒音や熱中症など様々な環境により引き起こされる疾病が取り上げられるようになった」として、日医での初の試みとなった、環境保健担当理事連絡協議会の開催、東日本大震災を受けて、「環境中の放射線・放射能と健康に関する基本的知識」と題した特別講演や環境保健問題について講演を行ったことを報告した。 ◆問い合わせ先:日本医師会 地域医療第2課 TEL:03-3946-2121(代)
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