日医白クマ通信 No.156 2005年7月4日(月) |
第2回救急災害医療対策委員会を開催「災害・事故時の対応について協議」 |
当日は、兵庫医科大学病院の丸川征四郎教授から「尼崎市における列車脱線事故について」、また、自衛隊中央病院陸上自衛隊衛生学校の加來浩器氏より「スマトラ沖地震・津波について」と題する講演が行われた。 丸川教授は、兵庫医科大学病院における、事故当日の経緯について詳細を説明。今後の課題としては、業務時間外での救急災害発生に対応するために地域での対応が必要であるとし、医師会等との緊密な連携が必要であるとの考えを示した。 また、同講演に関連して、大阪の茂松茂人委員より近隣府県での対応の報告が行われた。茂松委員は、反省点として、広域災害救急医療情報システムの活用や、近隣府県との連携ができなかったことなどを挙げた。 加來氏は、自衛隊による国際緊急援助活動の特性(野外医療施設展開による大量患者処理等)について説明。また、スマトラでの活動から、(1)和顔愛語、(2)変化する医療ニーズの的確な把握、(3)民間団体との連携―を教訓として得たと述べた。 講演に続いて、雪下國雄常任理事および各委員より、提出資料の説明が行われた。雪下常任理事からは、日医ACLS研修事業の研修会の指定が合計366回に達し、4,070名(オプション研修修了者、再修了者を含む)に修了証を交付したことなどが説明された。また、平成17年度の「救急の日」ポスターや心肺蘇生法普及カードの案についても検討がなされた。 |
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