白クマ
日医白クマ通信 No.158
2005年7月6日(水)


埼玉県医師会「医療訴訟パネルディスカッション開催報告」

さいたま医療訴訟連絡協議会によるパネルディスカッション


 6月23日、埼玉県県民健康センターにおいて、さいたま医療訴訟連絡協議会によるパネルディスカッション(模擬裁判形式)が行われた。

 さいたま医療訴訟連絡協議会とは、法曹界(裁判所、弁護士会)と医療関係者の相互理解を深めるため平成14年に設置された協議会で、今までも裁判官が病院へ出向いての講演、法曹による医療現場の見学などは行われていたが、このような模擬裁判によるパネルディスカッションは初めてである。

 模擬裁判は「胎便吸引症候群」で死亡した子供の両親が産婦人科医を相手に提訴するという設定で、裁判官や被告医師、患者側・医師側の代理人、鑑定人役はいずれも現職の裁判官、弁護士、医師が担当し行われた。

 当日は約280名(医師会200名、法曹界80名)の参加者のほか、報道機関9社も集まった。質疑応答では「緊急の医療現場などではカルテの記載など十分できないことも多いが、判決では不利になるのか?」などの質問があり、熱心な議論が交わされた。

(文責:埼玉県医師会常任理事 井原徹太)

問い合わせ先:埼玉県医師会 TEL:048-824-2611


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