日医白クマ通信 No.164 2005年7月12日(火) |
第1回都道府県医師会臨床検査精度管理担当理事連絡協議会 「臨床検査精度管理」の現状と今後について協議 |
植松治雄会長は、あいさつで、今年で39回目となる日医臨床検査精度管理調査と、各都道府県医師会で熱心に行われている臨床検査精度管理調査が、これまで連携が図られていなかったことを反省し、共通の問題について議論する場として、本協議会を開催することになったと経緯を説明。臨床検査の質の向上は、医師会が取り組むべき重要課題であり、精度管理に関する情報交換を図り、それぞれの特色を活かしながら取り組んでほしいと述べた。次に、寺岡暉副会長の担当役員あいさつと日医臨床検査精度管理検討委員会委員の紹介の後、議事に移った。 (1)都道府県医師会・臨床検査精度管理調査に関するアンケート調査結果について、巽典之日医臨床検査精度管理検討委員会委員長が説明。(2)全国規模の臨床検査精度管理調査の実状については、日医、日本臨床衛生検査技師会、日本衛生検査所協会が、それぞれ報告を行い、質疑応答が行われた。続くシンポジウムでは、「医師会の臨床検査精度管理調査は、いかにあるべきか―現状と今後の課題―」をテーマに、静岡県、広島県、東京都、埼玉県などの医師会精度管理調査が説明された。その後、参加者との活発な討論が行われた。 審議を通じ、a)大規模調査と小規模調査の特徴と補完し合う方法、b)評価・評点法、c)基準値の統一、d)検査試料、e)情報(データ)の共有・一元化など、わが国の臨床検査精度管理事業における現状と課題が浮き彫りにされ、今後、検討し進むべき方向性も明らかにされた。 最後に、橋本常任理事が、わが国の臨床検査の質の向上のために一層努力していきたいと、意欲を示して、会は終了した。 参加された県医師会担当理事46名、事務局32名であった。 |
北海道旭川市医師会「第10回旭川市医師会臨時代議員会を開催」 |
標記代議員会終了後、記者会見を行い決議文を表明。旭川市医師会の考え方について発表いたしました。また、小泉純一郎内閣総理大臣、菅原功一旭川市長らに同決議文を提出いたしました。 決議文は以下のとおりであります。 決 議 去る6月28日に旭川市は、内閣府に対し国際交流拠点プロジェクトに係る構造改革特区及び地域再生の提案を申請した。 これは、高度医療センターの整備、国際研修センターの整備、旭川空港の国際化の3本柱からなっている。 このうち、高度医療センターの整備内容は、高度先進医療(粒子線がん治療)、PET/CT等高度医療画像診断、遠隔医療等を提供する株式会社による病院を設置することである。 また、特定承認保険医療機関(特定療養費制度の高度先進医療を行うことのできる医療機関)として承認を受け、医療保険が適用されない高度医療の基礎的な診療部分について特定療養費として保険給付の対象とし、実質的な混合診療(保険診療と保険外診療の併用)を行うということである。 我々は、以前より営利を追及する株式会社等の医療機関への参入は、利益を追求する結果、医療費の増大、患者の自己負担の増大につながるため反対を表明しているところである。 また、医学・医療の進歩による高度先進医療の成果は、保険医療に順次組み入れられるべきものである。 これが混合診療として導入されることは、経済的差別医療につながる。その結果として、国民皆保険制度の崩壊につながることを強く懸念するところである。 本代議員会は、以上のことを踏まえ下記の2項目を決議する。 記 一、営利を追求する株式会社等による医療機関の設置に反対する。
平成17年7月7日 第10回旭川市医師会臨時代議員会 文責:旭川市医師会長 増田一雄
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